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【世界のベスト】掲示板で評判のインベスコ世界厳選株式オープンの本質とは?今後の見通しや口コミを含めて評価!

投資信託

【世界のベスト】掲示板で評判のインベスコ世界厳選株式オープンの本質とは?今後の見通しや口コミを含めて評価!

今回はインベスコ世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)を取り上げたいと思います。

 

運用を行うのはインベスコ・アセット・マネジメント株式会社、販売管理などを行うのが三菱UFJ信託銀行となっています。

本日紹介するインベスコ世界厳選株式オープンのは大人気の投資信託で買い付けランキングは上位に位置しています。

投資信託全体での買い付けランキングは全体でも6位、インデックス投信を除くと第3位になっています。1位と2位はレバレッジ型の投資信託なので実質アクティブファンドの中では1位ですね。

世界のベストは買い付けランキング上位

 

本日は世界のベストの特徴についてお伝えした上で、なぜ人気なのかを紐解き今後の見通しについてお伝えしていきます。

世界のベストの本質が見えてきますのでご覧ください。

それでは見ていきましょう。

 

インベスコ世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)の特徴

それではまずは概要から見ていきましょう。

投資対象は新興国を除く割安株(為替ヘッジあり・なし選択可)

以下の通り、投資対象はエマージング国を除く株式となっています。

日本を含む世界 各国(エマージング国を除く)の株式の中から、独自のバリュー・アプ ローチによりグローバル比較で見た割安銘柄を厳選し投資します。

ファンドの目的・特色

 

独自のバリュー・アプローチで、世界株式を購入するわけですが、つまりはバリュー投資を行うということですね。

ポートフォリオマネジャーの腕が問われます。あまりにも幅広い市場をカバーしているので、PERなど簡易的な分析で投資をしていないことを祈ります。

 

ベンチマークはMSCIワールド・インデックスです。MSCIワールド・インデックスを超えるリターンを目指すことになります。

商品名で言えば、「eMAXIS全世界株式インデックス」がMSCIワールド・インデックスに連動する投信となっています。

 

「成長」と「配当」と「割安さ」を追い求める運用

インベスコ世界厳選株式オープンは「成長」と「配当」と「割安さ」という観点から銘柄を選ぶとしています。

 

インベスコ世界厳選株式オープンの運用方針

 

ただ、正直いって成長つまりグロース企業と割安さを求めるのは言うは易し行うは難しです。

本場米国流にいうとグロース株投資は高く買って、さらに高く売るというのが常識です。

インベスコ世界厳選株式の運用方式は机上の空論であると感じてしまいます。

 

運用プロセス

ファンドの運用プロセス

 

割安株を狙っていくということなので、基本的にはファンダメンタルズ分析にて投資対象を決めていくことになると思います。

  1. 投資アイデアの発掘(企業とのミーティング、グループ内での情報交換、外部アナリストとの情報交換)
  2. ファンダメンタルズ分析(財務力、経営力、ビジネス評価、バリュエーション)
  3. ポートフォリオ構築(ボトムアップアプローチ、組み入れ銘柄の評価)

とはいえ、運用プロセスは一般のファンドと変わりません。

 

構成上位銘柄

2023年6月末時点での構成上位銘柄は以下となります。

No. 銘 柄 名 業 種 比率
1 3iグループ 各種金融 イギリス 6.30%
2 ブロードコム 情報技術 米国 5.20%
3 マイクロソフト 情報技術 米国 4.70%
4 ベラリア 素材 フランス 4.20%
5 アメリカンタワー 不動産 米国 4.10%
6 友邦保険控股 各種金融 香港 3.90%
7 ユナイテッドヘルスグループ ヘルスケア 米国 3.60%
8 ユニオンパシフィック 資本財・サービス 米国 3.40%
9 ロイヤル・ユニブリュー 生活必需品 デンマーク 3.30%
10 アケルBP エネルギー ノルウェー 2.80%

 

割安株を購入するとあって、流行りの投資をしていません。マイクロソフト、アメリカンタワー、コカコーラは王道の投資先ではありますが、それ以外はバリューファンドらしい選択ですね。

前回、分析した2022年10月末時点からの推移は以下となります。さほど変遷がないので長期投資をしているのが読み取れますね。

2023年6月 2023年2月 2022年10月
1 3iグループ 3iグループ 3iグループ
2 ブロードコム ベラリア ベラリア
3 マイクロソフト AIAグループ マイクロソフト
4 ベラリア マイクロソフト アメリカン・タワー
5 アメリカンタワー ブロードコム コカ・コーラ
6 友邦保険控股 アメリカンタワー 友邦保険控股
7 ユナイテッドヘルスグループ スタンダードチャータード ハーク・ホールディングス
8 ユニオンパシフィック ユニオンパシフィック ブロードコム
9 ロイヤル・ユニブリュー コカコーラ コネ
10 アケルBP KKR チューリッヒ・インシュランス

 

手数料 (購入手数料/信託手数料)三井住友銀行やSMBC日興で購入可能

手数料は以下となります。

購入手数料:税込3.3%
信託手数料:年率税込1.903%

初年度は5%程度手数料を払い、それ以上のリターンを目指していくことになります。投資金額によって手数料は変わります。10億以上ですと安いですね。

1億円以上5億円未満:1.65%(税込)
5億円以上10億円未満:0.825%(税込)
10億円以上:0.55%(税込)

 

世界のベストはなぜ人気なのか?「為替ヘッジなし」(毎月決算型)が評判の理由を解説!

世界のベストで最も買い付けされているのが「為替ヘッジなし」(毎月決算型)です。

理由は元本をさほど毀損することなく非常に高い分配利回りを実現しているからです。「為替ヘッジなし」(毎月決算型)の分配金の推移は以下となっています。

 

年合計 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2023年 1,500円
(1月〜10月)
150
(01/23)
150
(02/24)
150
(03/23)
150
(04/24)
150
(05/23)
150
(06/23)
150
(07/24)
150
(08/23)
150
(09/25)
150
(10/23)
--
--
--
--
2022年 1,800円 150
(01/24)
150
(02/24)
150
(03/23)
150
(04/25)
150
(05/23)
150
(06/23)
150
(07/25)
150
(08/23)
150
(09/26)
150
(10/24)
150
(11/24)
150
(12/23)
2021年 1,800円 150
(01/25)
150
(02/24)
150
(03/23)
150
(04/23)
150
(05/24)
150
(06/23)
150
(07/26)
150
(08/23)
150
(09/24)
150
(10/25)
150
(11/24)
150
(12/23)
2020年 1,800円 150
(01/23)
150
(02/25)
150
(03/23)
150
(04/23)
150
(05/25)
150
(06/23)
150
(07/27)
150
(08/24)
150
(09/23)
150
(10/23)
150
(11/24)
150
(12/23)
2019年 2,100円 150
(01/23)
150
(02/25)
300
(03/25)
150
(04/23)
150
(05/23)
150
(06/24)
150
(07/23)
150
(08/23)
150
(09/24)
150
(10/23)
150
(11/25)
300
(12/23)

 

基準価額は8500円近辺なので配当利回りは20%に近い水準になっています。基準価額が安定しているのも人気の秘訣ですね。(とはいえ10000円を下回っているので元本割れしてはいますが)

為替ヘッジなし(毎月決算型)の基準価額の推移

 

ただ、今まで配当金を出せたのは単純に世界的に株式市場がバブル相場だったからに過ぎません。

今後、運用成績がマイナスになると分配金を出せませんし、当然基準価額は下落の一途となります。その点について、これから分析していきます。

 

世界のベストの運用実績を基準価額チャートより解剖!実態はほぼインデックス投信!?

では肝心の実績についてみていきましょう。インベスコ世界厳選株式オープンの基準価額推移は以下となっています。

為替ヘッジなしのバージョンを、同じく為替ヘッジなしの全世界株式(円建)と比較しています。

 

世界のベストの基準価額と全世界株式の比較

青:世界のベスト 赤:全世界株式

 

ほぼ同じ動きをしながらも全世界株式に負けた動きとなっていますね。ただ、直近の3年間はアウトパフォームしているので、これが高い分配利回りの原資ということになりますね。

 

世界のベストの基準価額と全世界株式の比較

過去3年の世界のベスト全世界株式の比較

 

ここ3年のリターンを見ると優秀に見えるのですが、コロナバブル、AIブームと相場の波が神懸かっていました。

いずれにせよインデックスと同じような動きをするファンドであり、ほぼほぼ全世界の株式市場の環境にリターンが左右されるといっても過言ではないでしょう。

 

筆者としてはリターンが出る前の20年間もの時を待たされることになるファンドということで優秀とも言えず、実際に1999年1月の運用開始時から考えると、年率3%のリターンにしかなりません。

今後の世の中の変化についていけるファンドとは思えず、短期の遊び程度のトレードで活用したいファンドと考えられます。

筆者は長期投資で複利リターンを活用したいため、他の選択肢を選びます。

→ アクティブ型とパッシブ型(=インデックス型)の投資信託の違いとは?どちらのファンドがおすすめか徹底比較。現実を知っていれば大損地獄も回避可能

 

筆者は全世界株式を大幅に凌駕する選択肢を考えて投資をしています。そして筆者がその上で選んだのがヘッジファンドです。

以下のグラフをご覧いただければわかる通り、ヘッジファンドは指数が暴落する局面も抑制して安定したリターンを積み上げています。

 

ヘッジファンドは暴落局面を回避しながら安定して高いリターンを叩き出している

 

筆者が投資をしているのはまさに上記のようなリターンを描いているBMキャピタルというヘッジファンドです。

BMキャピタルの特徴は以下となります。

BMキャピタルの特徴

以下で詳しくお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

BMキャピタルの詳細

 

 

インベスコ世界厳選株式オープンの掲示板やSNSでの口コミ

タコ足配当の話が出てきたので、より一層、厳しい目で見てしまうようになりました。

 

 

 

 

 

 

世界のベストの今後の見通し

世界のベストの見通しを考えることは、先ほどお伝えした通り世界の株式市場の見通しを考えることと等しいです。

現在の金融環境を考えると、大きな資金を投じたい投資先とは思えません。

1980年代以降続いてきた金利の低下局面が終了して、1970年代のように上昇に転じる動きを見せているからです。

インフレが発生すると金利は長いあいだ高い水準となる

 

1970年代はインフレが現在のように高まり、金利が上昇し株式市場は冬の時代を迎えました。

1970年代は以下の通り暴落を経験しながら株価は結局横ばいで終わりました。インフレが大きく進んでいることを考えると実質マイナスです。

1970年代のS&P500指数

このような状況下で株式に連動するリターンをだすようなファンドへの投資はリスクが高いと考えています。

市場に依拠せずに安定したリターンをだせるファンドへ投資をするのが魅力的な選択肢だと考えています。

結び

 

 

急がば回れという諺がある通り、資産運用は長期的に複利で運用することによって大きな資産を形成することができます。

高いリターンを狙って投資をすると大抵大きなドローダウンに巻き込まれて投資そのものから撤退するという末路を辿ってしまいます。

人間の精神というのは暴落に耐えられるようには出来ていません。出来る限り資産の大きな下落を回避しながら着実なリターンを積み上げていくことが重要なのです。

 

年利10%であっても7年後には資産を2倍に、15年後には資産を4倍にすることができます。追加投資をすることで更に資産形成は早まっていくことでしょう。

さて、2024年以降、下落相場を回避しながら安定したリターンを積み上げるというミッションはなかなか難しくなってきています。

2010年代からパンデミック期に行った金融緩和の副作用でインフレが発生し金利が高くなることで株式市場の潜在的なリターンが低くなっているからです。

 

このような時にこそ年金基金や大学基金、更には欧米の超富裕層が投資をしている金融資産に目を向けるべきです。

上記のような機関投資家や超富裕層は金融市場の影響を抑制しながら、常に安定したリターンを求めて資産運用を実施しているからです。

以下ではリーマンショック等の暴落を回避しながら安定したリターンを出し続けている選択肢について詳しくお伝えしています。

筆者が1.5億円を形成する上でポートフォリオの主軸となった投資先も紹介しています。皆さまの資産形成の参考にしていただければ幸いです。

 

 

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