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【金融庁から営業停止命令?スカイプレミアム(GQFX) 】出金できない?今後どうなる?ポンジスキーム?として悪評高い「SKY PREMIUM」を評価!

筆者は資産運用先として検討するにあたり様々な投資先を検討しました。特に注目したのがヘッジファンドです。

様々なファンドを検討していた際に、スカイプレミアムという海外のファンドのことを知りました。

【2024年】日本国内の魅力的なヘッジファンドをおすすめ順にランキング形式で一覧にして紹介! 

 

運用手法がゼロサムゲームであるFXと聞いた瞬間に興ざめしてしまいましたが・・・。

高い運用利回りとのことで、現在投資しているBMキャピタルから乗り換えるのはアリなファンドなのかを今回調べてみました。

 

スカイプレミアムとは?会社概要

スカイプレミアム

運用会社名 SKY PREMIUM INTERNATIONAL PTE.LTD.
オフィス所在地 1 Raffles Place Office Tower 2 #38-61
Singapore 048616(シンガポール)
代表社長 不明
設立 2013年
投資対象(GQFX) FX
ファンドマネージャー(GQFX) 専門のトレードチームとEA(FXの自動売買プログラム)
最低投資額(GQFX) 100万円~
出資までの流れ(GQFX) 1.既存の投資者からの紹介で会員になる
2.電話やメールで出資手続き

 

SKY PREMIUMという会員向けにサービス提供する会社に入会して様々なサービスが受けられるとのことでした。

スカイプレミアムは複数の投資商品にアクセスできるサービスを行なっています。

最も人気があるのが「ライオンプレミアム(GQFX)」というFXで運用するファンドのようです。

 

最初にお伝えした通り、運用手法がFXという時点で、すでに私個人としてはそれは投資ではなく投機ですので興味を失ってしまいました。

スカイプレミアム(ライオンプレミアム)の運用リターンはどうなっているかというと、以下のような結果となっていました。

 

配当
Jan-18 1.80%
Feb-18 1.70%
Mar-18 3.40%
Apr-18 1.00%
May-18 2.80%
Jun-18 1.00%
Jul-18 2.40%
Aug-18 1.20%
Sep-18 2.40%
Oct-18 1.20%
Nov-18 1.30%
Dec-18 1.00%
2018年TOTAL 23.34%
Jan-19 1.40%
Feb-19 1.60%
Mar-19 1.40%
Apr-19 2.10%
May-19 2.20%
Jun-19 0.70%
Jul-19 1.20%
Aug-19 2.10%
Sep-19 0.70%
Oct-19 0.80%
Nov-19 1.30%
Dec-19 0.80%
2019年TOTAL 17.56%
Jan-19 0.80%
Feb-19 1.40%
Mar-19 2.20%
Apr-19 1.60%
May-19 0.70%
Jun-19 0.90%
Jul-19 1.50%
Aug-19 0.90%
Sep-19 0.40%
Oct-19 1.20%
Nov-19 1.10%
Dec-19 0.80%
2020年TOTAL 14.35%
Jan-21 0.90%
Feb-21 1.10%
Mar-21 0.80%
Apr-21 1.20%
May-21 1.30%
Jun-21 1.30%

 

以降、営業停止。

ここから成功報酬で半分近くが徴収され、また会員費がありますのでパフォーマンスは低いものになります。

 

さて、皆さんは異常さに気づきましたか?

どんな優秀なファンドでも、全うに運用していたら毎月プラスを継続なんて非現実的です。

それも、変数が多く予想しにくいだけでなく、ゼロサムゲームであるFXで達成したと考えるのは難しいですね。

 

つまり次の項目でお伝えする通りポンジスキームの疑いがでてくるのです。

最低出資額は100万円と敷居は低いですが、その100万円ももう少し堅実な投資に回した方が良いように思えます。

FXでそもそも出資を募る理由もイマイチわからないのですが・・・。

最大株主となり、企業に提言していくなどのアクティビスト戦略を取るのであれば、相当な資金量が必要とされますがFXは1人で儲ければいいのではないかと思います。

 

スカイプレミアムは金融庁から営業停止命令を受けている

スカイプレミアム報道内容

 

スカイプレミアムについて報道がありました。

SKY PREMIUM INTERNATIONAL PTE. LTD.(スカイプレミアムインターナショナル社)及びその役員1名による金融商品取引法違反行為に係る裁判所への禁止及び停止命令発出の申立てについて 当社らは、金商法第29条所定の登録を受けずに、国内の一般投資家に対しエージェント約500人を介して、投資セミナーを開催するなどして、当社会員のみ契約可能な取扱商品である「LION PREMIUM※」(投資一任契約に基づく投資運用に該当する海外投資商品、以下「ライオンプレミアム」という。)について取得勧誘を行い、その後も申込書等の記載方法を助言・指示するなどして、当該商品につき顧客とThink Smart Trading社(当該商品に係る運用指示を行っているとされる主体。法人格の有無、実在性及び実態不明)との間の投資一任契約の締結の媒介を行っている。

https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2021/2021/20210917-1.html

 

公募ファンドではないのにセミナーなどを開催し仲介業者が販売を行なっていたということで、それは間違いなくアウトですね。私募ファンドは大々的な宣伝は認められていません。

というか、口座残高がわからないとはどうなっているのでしょうか。

運用していたら定期的にリターンを計算して出資者に通知するのが普通なのではないでしょうか。

自分の出資したお金が、出資先に存在しているのかどうかわかりませんと言われる、ヘンテコな状況です。

事案の概要図

 

エージェント500名にチェコスロバキア貿易銀行に、なんだか規格外ですね。

ヘッジファンド証券のように金融商品取引業者を登録すればよかったように思いますが(当然、登録は簡単ではありませんし実態を証明する必要もあります)。

更に運用の実態がないポンジスキームの疑いもかけられています。ポンジスキームとは投資家から運用資金を集めて、運用せずに新規投資家から集めた資金を既存の投資家に分配するというスキームです。

 

新規投資家から集めた資金が既存の投資家に分配する資金より小さくなった時にポンジスキームは蒸発します。詐欺スキームとして非常に歴史の古い伝統的な手法となります。

ポンジスキームとは?

 

新規投資家から常に資金を集め続けるために、異常に高い利回りを喧伝しているという特徴があります。

先ほど、リターンのところでお伝えしましたが、スカイプレミアムは非現実的な毎月プラスのリターンを挙げているとしています。

そのためポンジスキームが疑われていました。そして実際に証券取引監査委員会から以下の指摘がなされています。

 

当委員会の調査において、足下、①CSOB銀行にGQ社名義の口座は存在しない、②投資資金は、ライオンプレミアムとは関係のない名目で、かつGQ社とは別の複数の海外法人名義口座に送金されている、③GQ社でFX取引が行われていることの確認がとれないなど、顧客に対する説明とは異なる事実も判明しており、顧客の投資資金の運用・管理の実態が不明である。

引用:証券取引等監視委員会

 

金融庁からも以下のレポートを出して警告しています。

複数の海外当局による協力を得て当委員会が調査した結果によれば、顧客からの投資資金について、当社の顧客に対する説明内容とは異なり、 足下、CSOB銀行にはGQ社の口座がなく、同銀 行のGQ社口座宛に送金代行業者からの送金も行われておらず、FX取引運用されていることの確認はできませんでした。

引用:金融庁

 

残念ながら運用の実態のない詐欺スキームであったと考える方が自然でしょう。

 

スカイプレミアムの既存投資家は引き出しできる?

既に投資してしまっている方にとって気になるのは出金ができるのかということかと思います。

結論から申し上げますと、ポンジスキームであるならば返金される可能性は低いと考えた方がよいでしょう。

実際、Twitter上でも返金されていない方からの苛立ちの声が聞かれます。

 

Twitter

フレッチクエスト
スカイプレミアム
マイニングエクスプレス
ジュビリーエース
エクシア合同会社
ERA

全部ポンジスキームじゃね? 師匠ワードは環境ですね

@星矢

 

スカイプレミアとエクシア合同会社は有名ですが、他にも色々疑惑のファンドがあるみたいですね。

 

Twitter

スカイプレミアムで弁護士探しに困っている人、LINEのオープンチャットで集団訴訟の動きがあるの参加するといいですよ(´⊙ω⊙`) 現在各地域で担当エージェントの統計取ってるのでぜひぜひー!

@Macky

 

Twitter

親の事故で保険でまかないきれない部分があるみたいで額によっては自分も援助する必要ありそう。まぁこういう時のためにお金使わずにためてたからいいんだけど、スカイプレミアムはさっさと金返せ。

— yanami (@pyon39690295) July 10, 2022

 

集団訴訟をしたところで既にファンドによって資金が溶かされている場合、全額返金は絶望的と考える必要があります。

一部でも返金されれば幸いという心構えが必要があります。

 

BMキャピタルと比較

比較しようがありませんでした。

すでに営業停止であり、FXで月利が1-3%となっている時点で、投資を勉強してきた筆者からすれば比較対象ではありませんでした。

BMキャピタルは私募ファンドであり、合同会社で持分権販売スキームを活用してファンドを運営しています。

【ポンジスキーム】BMキャピタルの運用スキームは怪しい?解散済み?詐欺の可能性の検証を含めて徹底解説

 

仲介業者もおらず営業を行なっているのはBMキャピタル勤務の担当者です。

スカイプレミアムは金融商品取引業者登録なしで資金を集めており、単純にルール違反ですね。

筆者が投資しているBMキャピタルについては以下で詳しくまとめていますのでご覧いただければと思います。

日本最大ヘッジファンド「BMキャピタル」を運用実績、手数料、評判などから網羅的に分析

 

 

まとめ

スカイプレミアムは非現実的な毎月高いリターンをだしていると喧伝していましたが、違法な集め方をし更に運用実態が確認できていないと金融庁から指摘されています。

結果的に比較できるようなものではありませんでした。

BMキャピタルの健全運営と堅実リターンを考えると、スカイプレミアムに乗り換えるという選択肢はないように思います。

既に営業停止となっているので、そもそも不可能なわけですが。

結び

 

 

急がば回れという諺がある通り、資産運用は長期的に複利で運用することによって大きな資産を形成することができます。

高いリターンを狙って投資をすると大抵大きなドローダウンに巻き込まれて投資そのものから撤退するという末路を辿ってしまいます。

人間の精神というのは暴落に耐えられるようには出来ていません。出来る限り資産の大きな下落を回避しながら着実なリターンを積み上げていくことが重要なのです。

 

年利10%であっても7年後には資産を2倍に、15年後には資産を4倍にすることができます。追加投資をすることで更に資産形成は早まっていくことでしょう。

さて、2024年以降、下落相場を回避しながら安定したリターンを積み上げるというミッションはなかなか難しくなってきています。

2010年代からパンデミック期に行った金融緩和の副作用でインフレが発生し金利が高くなることで株式市場の潜在的なリターンが低くなっているからです。

 

このような時にこそ年金基金や大学基金、更には欧米の超富裕層が投資をしている金融資産に目を向けるべきです。

上記のような機関投資家や超富裕層は金融市場の影響を抑制しながら、常に安定したリターンを求めて資産運用を実施しているからです。

以下ではリーマンショック等の暴落を回避しながら安定したリターンを出し続けている選択肢について詳しくお伝えしています。

筆者が1.5億円を形成する上でポートフォリオの主軸となった投資先も紹介しています。皆さまの資産形成の参考にしていただければ幸いです。

 

 

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