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【2023〜2024年】ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)はどこまで上がる?今後の見通しに加え掲示板での評判や口コミを含めてチェック!

投資信託

【2023〜2024年】ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)はどこまで上がる?今後の見通しに加え掲示板での評判や口コミを含めてチェック!

以前に一流証券会社であるゴールドマン・サックスが運用しているネクストウィンについて解説しました。

→【愛称:ネクストウィン】今後の見通しは?評判の「GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ」(=nextWIN)を徹底評価!AコースとBコースの違いとは?

 

今回は、同じくゴールドマンサックスが運用している投資信託シリーズである「ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)」を取り上げます。ネスクトウィンは世界のテクノロジー企業を投資対象としていましたが、ネットウィン は米国のテクノロジー銘柄を投資対象としています。

本日はネットウィンについて以下のポイントにそってお伝えしていきたいと思います。

  • ネットウィンの概要
  • ネットウィンの運用実績
  • 2023年以降の見通し

基本的には、テクノロジーセクターのファンドは大胆な金融緩和時に威力を発揮するなど限定的であり、投資信託でありながらもトレードしなければならず手間もリスクも高いです。長期資産運用という点であれば、堅実且つ下落相場に強いファンドを選ぶべきかと思います。

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ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)の評判と口コミ

まずは評判に目を通してみたいと思います。どのようなファンドなのかある程度想像しやすいです。

 

掲示板では以下のような口コミが見られました。

もう死にたくなったきた

大和証券を信じた私がバカだった

見切り付けてよかった。

数年前に新人証券マンに泣きつかれて、三百万だけ買ったんだけど、当時は11000円でした。為替ヘッジて痛い目にあったのでヘッジ無しでかいました。まさかこんなになるなんて!驚きましたら。売り時期が分からなくなりました。

 

投信残高5000億円突破ですか、さぞかし素晴らしいリターンを叩き出しているのでしょう。また、22年前から販売されているアクティブファンドということで非常に老舗ですね。その運用歴の長さには驚きました。

それでは詳細を見ていきたいと思います。

 

ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)とは?

それでは概要を見ていきましょう。ゴールドマンサックスアセットマネジメント株式会社が運用を担当するファンドです。

 

  • ファンドの目的:テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式を主要な投資対象とし、信託財産の 長期的な成長をめざして運用を行います。
  • ファンドの特色①:主にテクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資 します。
  • ファンドの特色②:「よりよい投資収益は、長期にわたって成長性の高い事業へ投資する ことにより獲得される」との投資哲学のもと、個別銘柄の分析を重視 したボトムアップ手法により銘柄選択を行います。
  • ファンドの特色③:Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)の選択が可能 です。

 

テクノロジーに特化した運用を実行することがわかります。ナスダック銘柄がポートフォリオの主役になりそうですね。

 

ポートフォリオ構築方法とファンド方式

「テクノロジー・トールキーパー」企業を選択すると謳っておりユニークな表現ですね。

 

本ファンドでは、主に米国を中心とした「テクノロジー・トールキーパー」企業など、テクノロジーを活用する ことで、コスト構造、収益性、競争優位性の改善や維持が期待できる企業や、ビジネス・モデルの継続性が 期待できる企業の株式に投資します。

 

「テクノロジー・トールキーパー」企業が以下の通り例示されています。

要するに価格転嫁ができる強いブランディング力を持った競争力のある企業へ投資をするということで、これはわざわざ言わなくても基本だと思います。

「テクノロジー・トールキーパー」企業

 

銘柄選択のポイントは以下の通りです。さすがゴールドマンサックスですね、資料が非常に綺麗です。

銘柄選択のポイント

ファンドの仕組みはファミリーファンド方式となっています。

ファンドの仕組み

 

実際に中身を見ていきましょう。

 

投資先業種比率

業種・セクターは以下の通りとなっています。最新の2023年6月末の情報です。

ネットウィンの業種別組み入れ比率

2023年6月末 2022年12月末
情報技術 64.6% 73.6%
金融 9.1% 0%
一般消費財 9.1% 10.6%
不動産 4.9% 6.9%
コミュニケーションサービス 9.6% 6.1%
資本財サービス 1.6% 1.2%
現金 1.1% 1.5%

 

情報技術が64.6%です。テクノロジー企業に投資するとあるので当然ですね。ただ、2022年12月末からはポジションを縮小しています。テクノロジーセクターが暴落した2022年は地獄を見たに違いありません。株式市場は暴落しました。2023年は大型テック株のみが回復していますが、AIブーム起点でありどこまで続くのかはわかりません。

高金利下ですので、常に緊張感が漂います。ネットウィンの投資している銘柄の多くはハイテクセクターが多くなっているナスダックとなっています。

投資している銘柄が存在する市場別の比率

 

2023年は少し盛り返していますが、これは一時的なリバウンドです。この後に控える景気後退で再び大きく下落します。ソフトランディングが期待されていますが、まさに株価の暴落とは突如とした不況突入ですので、油断していては一気にやられます。

ナスダック100の株価推移

 

保有銘柄・ポートフォリオ(組入銘柄)

具体的な銘柄を見ていきましょう。やはりナスダックの上位銘柄がそのまま入っています。

銘柄名 業種 比率
1 マイクロソフト 情報技術 9.20%
2 アルファベット コミュニケーションサービス 8.50%
3 アマゾンドットコム 一般消費財 8.00%
4 エヌビディア 情報技術 6.00%
5 アップル 情報技術 4.90%
6 マーベルテクノロジー 情報技術 3.70%
7 アドビ 情報技術 3.60%
8 ビザ 情報技術 3.40%
9 パロアルト・ネットワークス 情報技術 3.20%
10 KLAコーポレーション 情報技術 3.20%

 

マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、アップル・・・。インデックス投資とリターンが大きく変わらないような予感がしています。細かくは異なりますが、結局はインデックスに寄せているファンドだといえるでしょう。

2022年12月末からの推移は以下となります。

2023年6月末 2022年12月末
1 マイクロソフト マイクロソフト
2 アルファベット アマゾン
3 アマゾンドットコム アルファベット(GOOG)
4 エヌビディア エヌビディア
5 アップル アップル
6 マーベルテクノロジー KLAコーポレーション
7 アドビ ビザ
8 ビザ アクセンチュア
9 パロアルト・ネットワークス アメリカン・タワー
10 KLAコーポレーション エクイニクス

 

利下げ局面では米国のファンドマネジャーはインデックスに負けるとクビになってしまいますから、インデックス組入銘柄に寄せていくのが常です。

参考までに2023年8月時点のナスダック100の構成銘柄は以下です。

 

No. Company Sector Allocation
1 Apple Inc Information Technology 10.97%
2 Microsoft Corp Information Technology 9.41%
3 Amazon.com Inc Consumer Discretionary 5.57%
4 NVIDIA Corp Information Technology 4.10%
5 Meta Platforms Inc Class A Communication Services 3.72%
6 Tesla Inc Consumer Discretionary 3.05%
7 Alphabet Inc Class A Communication Services 3.02%
8 Alphabet Inc Class C Communication Services 3.00%
9 Broadcom Inc Information Technology 2.95%
10 PepsiCo Inc Consumer Staples 2.13%
11 Costco Wholesale Corp Consumer Staples 2.09%
12 Netflix Inc Communication Services 1.99%
13 Comcast Corp Class A Communication Services 1.83%
14 Advanced Micro Devices Inc Information Technology 1.61%
15 T-Mobile US Inc Communication Services 1.61%
16 Texas Instruments Inc Information Technology 1.49%
17 Intel Corp Information Technology 1.39%
18 Intuit Inc Information Technology 1.28%
19 Amgen Inc Biotechnology 1.22%
20 Qualcomm Inc Information Technology 1.18%

 

そもそもネットウィンに投資する必要があるのでしょうか?

ということになりますね。ナスダック100でいいですし、そもそも他にもっといくらでもあるかと思います。

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ポートフォリオ1位と2位銘柄の概要とリターン

ポートフォリオ1位はアップル、2位はマイクロソフトですね。この2つの銘柄はあまりにも知れ渡っているので概要の説明はいらないのかもしれません。

2位のマイクロソフトはソフトウェアカンパニー、直近はAIブームに思い切り乗っている、というより仕掛け人に近いです。Chat GPTへの巨額出資で話題になり、マイクロソフトは2022年に暴落しましたが、一気に回復しました。

マイクロソフト 株価

 

 

ネットウィンの運用成績と2023年後半以降の今後の見通し

ファンドの運用を見ていきます。ファンドの真の実力を測るために、以下は為替ヘッジありで見ています。

ネットウィンの基準価額の推移

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2023年 14.81% 14.23% -- -- --
2022年 -12.96% -25.41% -6.58% -4.50% -42.08%
2021年 0.53% 13.57% 0.51% 5.44% 20.98%
2020年 -8.90% 25.13% 10.65% 11.17% 40.22%
2019年 16.70% 5.93% -1.21% 9.99% 34.34%

 

2021末までリーマンショック以降の超低金利政策に支えられて株価は急騰していきました。テクノロジー企業はグロース企業なので低金利が追い風になるためです。

実際、ナスダックの中の代表的な銘柄をあつめたナスダック100指数は以下の通り非常に高いリターンを残しており、殆ど同じ動きとなっています。

ナスダック100指数

 

しかし、テクノロジー企業は一度崩れると壊滅的な打撃を受けます。例えば、上記のQQQの左端をみてください。2000年から2003年までの120ポイントから 20ポイント近くまで大暴落しています。6分の1になりました。

2000年3月の高値に回復したのは2016年5月以降です。16年以上ホールドできた人がどれだけいたのでしょうか。

 

そして、その崩壊の足音が2022年以降、訪れています。長らく続いた低金利環境によりインフレが発生して、金利を引き上げざるをえなくなったのです。

低金利がテクノロジー株にとっての追い風なので、当然、高金利はテクノロジー株にとっての向かい風となります。そして、この高インフレは粘着していくことが2023年5月時点で懸念されています。つまり金利を高い水準で据え置かないといけないのです。

 

2023年はAIブームの影響で一時的に反発していますが、大型テック株のみが上昇している危うい状況であり、高金利の影響が2022年の下落だけで終了なはずがありません。

中小型株も共に上昇することが、本当のブームでありバブルに発展する形なのです。多くの人が楽観視すればするほど、相場は危ういということを我々は歴史から学んできたはずです。

ナスダックのADライン

 

奈落の底への道程は始まったばかりの可能性があります。ここからテクノロジー企業へ投資をするのはリスクが高いと考えるのが妥当でしょう。

 

まとめ

そもそも長期で見て年率リターンが低すぎますので、選択肢から外したい銘柄です。

むしろナスダックでインデックス投信をするか、S&P500で投資をしていた方が良いでしょう。比較する必要もなくインデックスを上回っていないことがわかりました。

 

ネームバリューでは、リターンは獲得できません。いつでも安定したリターンが見込める投資先に投資をしていきましょう。一時の大きいリターンを得るよりも、安定したリターンを長年積み上げる方が威力は抜群で、多くの投資家はこの点を理解できておりません。

ウォーレンバフェット氏が世界で5本の指に入る投資家となれたのは、地味なリターンを毎年積み上げたからに他なりません。地味なリターンを長期間積み上げられるファンドを探しましょう。

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結び

 

 

急がば回れという諺がある通り、資産運用は長期的に複利で運用することによって大きな資産を形成することができます。

高いリターンを狙って投資をすると大抵大きなドローダウンに巻き込まれて投資そのものから撤退するという末路を辿ってしまいます。

人間の精神というのは暴落に耐えられるようには出来ていません。出来る限り資産の大きな下落を回避しながら着実なリターンを積み上げていくことが重要なのです。

 

年利10%であっても7年後には資産を2倍に、15年後には資産を4倍にすることができます。追加投資をすることで更に資産形成は早まっていくことでしょう。

さて、2024年以降、下落相場を回避しながら安定したリターンを積み上げるというミッションはなかなか難しくなってきています。

2010年代からパンデミック期に行った金融緩和の副作用でインフレが発生し金利が高くなることで株式市場の潜在的なリターンが低くなっているからです。

 

このような時にこそ年金基金や大学基金、更には欧米の超富裕層が投資をしている金融資産に目を向けるべきです。

上記のような機関投資家や超富裕層は金融市場の影響を抑制しながら、常に安定したリターンを求めて資産運用を実施しているからです。

以下ではリーマンショック等の暴落を回避しながら安定したリターンを出し続けている選択肢について詳しくお伝えしています。

筆者が1.5億円を形成する上でポートフォリオの主軸となった投資先も紹介しています。皆さまの資産形成の参考にしていただければ幸いです。

 

 

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