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評判のベイビュー・アセット・マネジメントが運用するヘッジファンドの口コミや運用実績を徹底解剖!

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評判のベイビュー・アセット・マネジメントが運用するヘッジファンドの口コミや運用実績を徹底解剖!

ベイビューアセットマネジメントは通常の投資信託も数多く運用を行なっていますが私募ファンドの運用もおこなっています。

私募ファンドについては情報が後悔されておらず、なかなか情報を得ることができません。

本日はベイビューアセットマネジメントが行なっている私募ファンドがどのようなものなのかをお伝えしていきたいと思います。

 

筆者はヘッジファンド投資によって資産形成を行なっております。

ベイビューアセットマネジメントを含めておすすめのファンドをランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

【2024年】日本国内の魅力的なヘッジファンドをおすすめ順にランキング形式で一覧にして紹介! 

 

それでは本題に入っていきたいと思います。

 

ベイビューアセットマネジメンントとは?

そもそもベイビューアセットマネジメントの成り立ちについてみていきたいと思います。

ベイビューアセットマネジメントの簡単な沿革は以下となります。

 

1998年 現代表取締役社長の八木健氏がRS Investmentsからの支援を得てRSアセットマネジメント株式会社を設立。投資顧問助言業者として関東財務局に登録して米国株式運用サービスを開始
2000年 PEファンドのファンド・オブ・ファンズであるHorsley Bridge Partners LLCとの間で運用行う提携契約
2002年 日本株式の運用を開始し、日本株式ヘッジファンド を設定
2007年 ベイビューアセットマネジメント株式会社へ名称を変更
2013年 公募型の投資信託を設定
2016年 米国クリーブランドに本拠を置くVictory Capital Managementと運用業務提携契約
2020年 香港に本拠を置くSiegfriend Asset Managementとの間で運用業務提携契約

 

グローバルな運用会社と提携しながら拡大していることが読み取れます。

海外株式は海外の提携先が運用を行い、日本株はベイビューアセットマネジメントが行うという分業がなされています。

現在の運用資産残高は7400億円と相当大きな規模になっています。投資家は主に金融機関となっています。

ベイビューアセットマネジメントの投資家別の契約資産残高

 

ひふみ投信を運用するレオスキャピタルなどと同じ独立系運用会社として日本の中では存在感を放っています。

 

ひふみ投信と異なるポイントは公募ファンド(=投資信託)だけではなく、私募ファンド(=ヘッジファンド )も運用を行なっているということですね。

→ ヘッジファンドと投資信託の違いについても4つの側面からわかりやすく解説。

 

むしろベイビューアセットマネジメントについては私募ファンドの方がメインですね。

公募ファンドは投資信託のことで大々的に宣伝を行い情報も公開されているのですが、私募ファンドは公には販売されておらず情報が取りづらくなっています。

 

ベイビューアセットマネジメンントの運用する私募ファンドとは?

それではベイビューアセットマネジメントが運用するヘッジファンド について見ていきたいと思います。

ベイビューアセットマネジメントは以下の私募ファンドを運用しています。

ファンド名 概要
ニュー・アルフェックス・ロングショートファンド 日本の中小型株式のロングと大型株式も含めたショートを活用して絶対収益の獲得を狙うファンド。ファンドマネージャーは岡橋功樹氏。
Bayview日本株ロングショートファンド リスクを抑えることを主軸においた日本株のロングショート戦略。ファンドマネージャーは谷川崇人氏。
Bayview日本株価指数マルチ・ストラテジーファンド 日経225先物やTOPIX先物を投資対象としてルールに基づき自動売買
厳選米国中小型成長株式ファンド 米国の高成長小型株を厳選投資するファンド
USバイオベンチャーファンド 米国の有望な新薬を開発するバイオ医療薬品に投資するファンド

 

日本株に関してはベイビューアセットマネジメントが運用を行い、海外株式に関しては提携先が運用するという状況になっています。

今回は日本株で最も実績のあるニュー・アルフェックス・ロングショートファンドと米国株を対象とした厳選米国中小型成長株式ファンドを掘り下げていきます。

いずれも最低出資金額は1000万円からとなっています。

 

ニュー・アルフェックス・ロングショートファンドの運用手法と成績

まずは日本株を対象にニューアルフェックス・ロングショートファンドについて見ていきます。

2010年7月から運用開始となっており長期間運用なされている実績のあるファンドになります。

ファンドマネージャーは岡橋功樹氏

ファンドマネージャーは岡橋功樹氏が担っています。

岡橋功樹氏

 

岡橋氏の簡単な経歴は以下となります。

1995年 慶應義塾大学商学部卒業
1995年 住友商事に入社
2001年 ワイズグループに篆書億
2005年 アルフェックス・インベストメントに転職
2010年 ベイビューアセットマネジメントに転職
2014年 ニュー・アルフェックスロングショートファンドのファンドマネージャーに就任

 

もともと金融機関出身というわけではなく総合商社の住友商事からキャリアをスタートさせているのは異色の経歴ですね。

2005年に独立系運用会社であるアルフェックス・インベストメントに転職をして株式運用のキャリアをスタートさせています。

当時から中小型株を対象とした日本株式ロング・ショート・ファンドのアナリストとして有望銘柄を発掘していたそうです。

2014年からニューアルフェックス・ロングショートファンドのファンドマネージャーとして運用を担当しています。

 

ニューアルフェックス・ロングショートファンドの運用戦略と哲学

投資対象は日本の上場企業3900社のうち3400社をしめる時価総額2000億円以下の中小型企業を投資対象としています。

中小型株は数が多く大手の金融機関が分析もしませんし、機関投資家もなかなか組み入れないのでフェアバリューから著しく乖離した銘柄が数多くあります。

著しく割安な銘柄を買い、著しく割高な銘柄をショートすることで超過収益を狙っていく運用戦略となっています。

前回お伝えしたハヤテインベストメントと運用手法は同じですね。

→ ハヤテインベストメントは怪しい?運用成績から投資妙味を確認!グループの評判は?

 

運用手法としてはまずはファンダメンタルとテクニカル分析から投資銘柄を選定して、ロングとショートのどちらに振るかを決めます。

その上で全体をネットロングにするかネットショートにするかを市場環境によって決めて組成してポートフォリオを組むという流れになっています。

つまり、完全にロングの量とショートの量が見合う形にはなっていないということですね。

ブル相場ではロングの量をお多くし、ベア相場ではショートの量を多くするという形で微調整をしていることが読み取れます。

 

岡橋氏が運用を開始した2014年からのリターン

岡橋氏が運用を開始した2014年からのニューアルフェックス・ロングショートファンドのリターンは以下となります。

年間利回り
2014年 6.94%
2015年 12.9%
2016年 14.1%
2017年 14.2%
2018年 -6.34%
2019年 -9.39%
2020年 36.45%
2021年 3.84%
2022年 10.33%
平均年率(CAGR) 8.5%

 

2018年と2019年は連続してマイナスリターンで苦しい時期でしたね。わかりやすく日経平均と比較したものは以下となります。

2022年まではほとんど並走していました。今年日経平均が調子いいので再び差がつまっているからもしれません。

ニューアルフェックス・ロングショートファンドと日経平均の比較

FUND INDEX 日経平均
元本 100.00 100.00
2014年 106.94 107.12
2015年 120.74 116.83
2016年 137.76 117.33
2017年 157.32 139.74
2018年 147.35 122.86
2019年 133.51 145.21
2020年 182.18 168.46
2021年 189.17 176.73
2022年 208.71 160.17

 

ここから以下の手数料を差し引くと日経平均にパフォーマンスは劣後する可能性があります。

 

管理手数料 毎年2%
成功報酬 投資利益の20%

 

また、運用が日本の中小型株ということもあり運用上限を200億円と設定しており、そこに到達すると募集停止になる可能性が示唆されています。

 

厳選米国中小型成長株式ファンドの運用手法と成績

次に米国の厳選米国中小型株式ファンドについてです。

ファンドマネージャーはスコット・トレーシー氏

スコットトレーシー氏

ファンドマネージャーは名門トリニティ大学を卒業しカリフォルニア大学バークレー校でMBAを取得したガチガチのエリートです。

グロース株の多いテクノロジーセクターの調査に強みをもちMontgomery SecuritiesやHewlett-Packardの年金チームでアナリストとしての経験をお積んでいます。

2001年にRS Investmentsに入社後、同社がVictory Capitalに統合された2016年以降はCIOとして同グループを統括しています。

 

厳選米国中小型成長株式の運用戦略と哲学

さきほどお伝えしたニュー・アルフェックス・ロングショートファンドと違いロング(=買い)戦略となっています。

時価総額50億ドル(=約7000億円)未満の中小型成長企業20社〜60社を厳選してポートフォリオを組成し中長期投資を行う戦略です。

厳選米国中小型成長株式の投資対象

 

中小型企業専門のアナリストを中心に17名という厚い体制で運用を行なっているそうです。

厳選米国中小型成長株式のリターン

2017年から2020年のリターンは以下となっています。

年間利回り
2017年 -2.45%
2018年 20.16%
2019年 -20.12%
2020年 11.35%
平均年率 1.04%

2017年の最初に1000万円投資をしたとしても2020年末時点で1042万円にしかなっていません。

この間、米国の成長株は非常に高い成績を残していることを考えると残念な結果ですね。

 

同じ期間の成長株を多く組み入れているナスダック総合指数が+137%で、ラッセル2000指数は+54%となりっていることを考えると大幅に劣後していますね。

ナスダック総合指数とラッセル2000指数の比較

 

そもそも中小型株のバイアンドホールド戦略は適していない

筆者も米国株の成長株投資を実践しています。成長株の教科書と言われるウィリアム・オニールの手法を用いて行なっています。

成長株の大原則として株価の勢いが止まったら逃げなければいけないという点があります。

中小型の成長株は伸びる時は勢いよく伸びますが、一度下落を開始すると奈落の底まで落ちてしまう可能性が高いです。

 

実際、2020年に一斉を風靡したZMは一気に駆け上がった後に暴落して息をしていません。

ZMの株価推移

 

このような銘柄が2020年から2022年に大量に量産されました。

GAFAMやNvidiaのように伸び続ける銘柄というのはほんのわずか一握りなのです。中小型銘柄の中からこのような銘柄を引き当てるのは砂漠からダイヤをみつけるようなものなのです。

因みにGAFAMなどの銘柄も頻繁に半減以下の株価になりながら立ち上がり今の地位を築いており決して右肩上がりではないのです。

中小型成長株投資は株価が伸びている時は投資を行い、変調を察知したら即座に売却する必要があるのです。

 

ベイビュー・アセット・マネジメントの評判や口コミ

ベイビューアセットマネジメントの評判をまとめたいところですが、残念ながら投資に関する感想などは出てきませんでした。

知名度が低く、投資している方が多いというのが実態かと思います。

 

Xの口コミ

ベイビューアセットってあまり話を聞かないが、どんな感じの会社なのだろうか…

Xの口コミ

ベイビューアセットっていう小さい投資会社の月次レポートかなり詳しく書いてくれてるから毎月見てたんだけど、2017年入ってからマイナス続きでマネージャー退任させられてた。悲しいね

Xの口コミ

6904 原田工業 これも数字を勝手にサマッて予測してみた。 ※競合は、株探比較企業で掲載(自動車部品/ITS) ※原田工業の下期予想は四季報参考で算出 ※PERは上記算出後の修正PER ※競合は会社予測値を記載

・コスト構造改革計画により営業利益が右肩上がり。 ・2部へ市場変更、上方修正にて通期進捗66%だが出尽くし売り。 ・四季報参考の独自予想だと、EPS前期比+184%(28→79) ・16日にベイビューアセットの大量保有5%で株価反転。 ・前回四季報では、投信+外国人比率14%と中長期ファンド比率が多い模様

 

まとめ

ベイビューアセットマネジメントについてまとめると以下となります。

✔︎ 日本株だけでなくグローバルに運用を行なっている
✔︎ 私募ファンド型の運用も実施している
✔︎ 日本株は中小型のロングショート戦略を実践し手数料前では指数に勝っている
✔︎ 米国の中小型厳選株式は指数に大幅に劣後している

 

結び

 

 

急がば回れという諺がある通り、資産運用は長期的に複利で運用することによって大きな資産を形成することができます。

高いリターンを狙って投資をすると大抵大きなドローダウンに巻き込まれて投資そのものから撤退するという末路を辿ってしまいます。

人間の精神というのは暴落に耐えられるようには出来ていません。出来る限り資産の大きな下落を回避しながら着実なリターンを積み上げていくことが重要なのです。

 

年利10%であっても7年後には資産を2倍に、15年後には資産を4倍にすることができます。追加投資をすることで更に資産形成は早まっていくことでしょう。

さて、2024年以降、下落相場を回避しながら安定したリターンを積み上げるというミッションはなかなか難しくなってきています。

2010年代からパンデミック期に行った金融緩和の副作用でインフレが発生し金利が高くなることで株式市場の潜在的なリターンが低くなっているからです。

 

このような時にこそ年金基金や大学基金、更には欧米の超富裕層が投資をしている金融資産に目を向けるべきです。

上記のような機関投資家や超富裕層は金融市場の影響を抑制しながら、常に安定したリターンを求めて資産運用を実施しているからです。

以下ではリーマンショック等の暴落を回避しながら安定したリターンを出し続けている選択肢について詳しくお伝えしています。

筆者が1.5億円を形成する上でポートフォリオの主軸となった投資先も紹介しています。皆さまの資産形成の参考にしていただければ幸いです。

 

 

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